「キャリアコンサルティング」とは 

 

 

「キャリアコンサルティング」とは、「個人が、その適性や職業経験等に応じて自ら職業生活設計を行い、これに即した職業選択や職業訓練等の職業能力開発を効果的に行うことができるよう個別の希望に応じて実施される相談その他の支援」のことを言います。 

(引用)平成19年11月、厚生労働省「キャリアコンサルタント制度のあり方に関する検討会」報告書

 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/11/h1116-2.html

 

 

「キャリア」とは、一般に「経歴」、「経験」、「発展」、さらには「関連した職務の連鎖」等と表現され、時間的持続性ないしは継続性を持った概念とされています。「キャリア」を積んだ結果として、「職業能力」が蓄積されていくものです。

 

(引用)平成14年7月、厚生労働省「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/07/h0731-3.html

 

 

 

バブル経済の崩壊や急激なグローバリゼーションの発展前のように、一度入った企業で、決められた配属先で仕事をし、企業内研修で能力開発を行って定年まで働くということが当たり前ではなくなりました。

 

また、仕事や人間関係が複雑化していることに加え、「情報」や「選択肢の多様性」が増し、これまで以上に個々人に合ったキャリア形成を支援していくことが必要となってきました。

 

これまでにも就職、退職、転職、転社等の節目を迎えた場合には、人は自らの決断による選択をしてきました。しかしながら膨大な量の情報(判断材料)が日々変化しながら激しく行き交っている現代においては、こういった就職、退職、転職、転社等の節目の機会以外にも個人が主体的にキャリアを選択できるように

  1. 内面的動機づけまで踏み込んで助言すること ⇔ 相談すること
  2. 的確な職業情報の提供や自己分析、キャリア戦略のつくり方、面接の仕方、キャリアシートの書き方等の指導をすること ⇔ 支援を受けること

 

といった個人に対する相談支援だけではなく、

  1. 企業の職業能力開発制度の設計・運用・評価等を行うこと
  2. 学校のキャリア教育プログラムの設計・運用・評価等を行うこと

 

など組織の仕組みづくりに関与する支援も、キャリアコンサルティングの取り組みの1つです。

 


「キャリアコンサルタント」とは 

 

 

キャリアコンサルティングを行うキャリア・コンサルタントとは、多様な人々の多様なキャリアについて、専門的な知識や技能を駆使してサポートしていく専門職です。人に関わる際の専門家としての基本的態度、多岐にわたる分野の知識と支援スキルを身につけています。

 

「キャリアコンサルティング」の中心となる個別相談は、おおむね以下のような流れで実施されています。

 

 

 

 

 

※厚生労働省HPより引用

 

 

 

 

厚生労働省が定めた「標準レベルキャリアコンサルタント」は、以下の能力を備えています。

 

①キャリアコンサルティングの社会的意義の理解

 

②キャリアコンサルティングを行うための基本的知識

 →キャリア理論、カウンセリング理論、職業能力開発、人事労務管理、自己理解(ジョブ・カード、職業適性検査等の各種ツールの使い方等を含む)、仕事理解、労働市場、労働関係法規、キャリア教育、メンタルヘルス、発達課題等に関する理解 等

 

③キャリアコンサルティングの相談実施において必要なスキル

 →カウンセリング・スキル、グループを活用してキャリアコンサルティングの取り組みを行うスキル、キャリアシートの作成指導活用スキル、相談過程の各段階に応じて適切に相談を進めるスキル、相談場面の設定から相談の終了までの各相談実施過程で具体的に必要なスキル(信頼関係の形成、傾聴、情報提供 等)

 

④キャリアコンサルティングの包括的な推進、効果的実施に係る能力

→環境への働きかけ、専門機関へのリファー等を含めたネットワークの活用、自己研鑽や実践的な助言・指導を受ける機会の確保 等